稲干し十色

By saruwatari / On / In さるやん

この時期になると、田んぼの稲干しの風景一色に岩手県は染まる。
唯一現代のニッポンに残る原風景と云っても過言ではないだろう。

そして地域毎にその干し姿も様々であり、稲の掛け方に違いが出る。地域によって形の違いはあれど、大別すると以下の3通りに分けられる?..かな?w

【稲架掛け一般的にみかける稲干しの姿で、大体どこに行ってもみられると思われ。ウチの干し方もこの方式で、さらに上に重ねるので、もっと高くなる。子供の頃、大阪でも良く見かけた干し方。田んぼに何段も連なったこの稲穂の下を、誰がいち早くくぐり抜けるかの競争を良くしたものw

【棒掛け次は岩手県でも一関や北上と花巻市の一部の県南部に多い干し方の例。
遠目に見ると、子泣き爺の後ろ姿にみえる。というか、集団で農作業をしてる爺さん婆さんの後ろ姿にみえるw

【地べたに干す放置プレイとでも云っておこうか…w
実際にこの方法が行われていたのが岩手県滝沢村。正確に言うと「五把寄せ立て一把のせ」という方法で穂先を下にして地面で第一次乾燥させ、最終的には最初に示した稲架掛け(ハセ掛け)の弟二次乾燥といった過程を踏むらしい。必ず地面で一次乾燥させるというところが面白い。

そして更に調べていくうちに、実に興味深い写真に出会った。
これだ…ワン、ツゥ、スリーw

まさに建築家なしの建築!
建築とハセが一体的に風景として立ち現れる。いやもぅここまでくると、外壁の稲干し仕上と云ってしまっても良いw
ちなみに稲干しの時期以外の集落の風景写真が下。これはこれで、ワクワクする風景ぢゃん!!行ってみたいww

我が家の…シモネタは如何に?ぢゃねぃワ!!我が家の稲刈りは明後日から。神奈川に住む、義弟が手伝いに帰省してくるようだ。我が家の稲刈りレポートは後日ということでw